こんにちは、みんかい町田相談室です。
今回は『後悔しないための老人ホーム選び』についてです。
老人ホームの相談件数は年々増加傾向にありますが、その中で最近増えているのが「インターネットで検索して失敗した」という相談です。費用面と家から近いところで検索をし見学をするのですが、たくさん見すぎてわからなくなり、内容をよく理解せずに契約をしてしまうそうです。インターネット検索が悪いわけではなく、老人ホームは何処も一緒だという思いこみをなくすことが大切です。
老人ホーム選びで重要なのは、対象者様のお身体状況(ADL)と施設の内容を理解したうえで住居先を探すことです。そこを理解せず費用や立地に重点を置くとミスマッチが発生し、せっかく入居先が決まったのに生活し続けることが困難になってしまうのです。
状態
・歩行が出来ず車椅子で生活(車椅子をご自身で動かすことはできる)
・ご自身でお手洗いに行けずオムツを使用(オムツ交換は介護が必要)
・入浴はヘルパーさんの介護が必要
・軽度の認知症
選び方
長男の方が費用面を主な検索条件としてリサーチ。ご自宅から車で50分ぐらいの場所にある「サービス付き高齢者向け住宅」を選び入居。
相談内容
入居後の請求金額がインターネットに記載されていたものと違う。
※月額 126,000円と記載されていたが、実際の請求額は286,000円
原因
・月額費用には食費や水道光熱費が含まれていない。
※食費代(1日3食30日分)として56,000円
・介護保険の負担割合分が含まれていない。
※要介護3:およそ26,000円
・介護保険限度額が超えると自己負担が増える。
解決案
「サービス付き高齢者向け住宅」では、介護保険限度額が超えてしまうと介護サービスが自己負担になり、多くの施設ではサポートサービス費として10分540円など、使ったら使っただけ請求されます(※俗に言う介護サービス青天井の請求)。今回の対象者様のような身体状況ですと、介護保険が定額支払いタイプの『介護付き有料老人ホーム』が適しています。
状態
・杖での歩行が可能
・お一人でお買い物もできる
・比較的ご自身の事は自分で出来る
・認知症ではない
・人とお話する事が大好き
選び方
次男の方が立地面を主な検索条件としてリサーチ。ご自宅から徒歩3分の「24時間看護師常駐の介護付き有料老人ホーム」を選び入居。
相談内容
ご家族様は家からも近く24時間看護師常駐という事もあり、今後医療行為が有っても終身で利用できることがいいと思い施設を選んだが、2か月後対象者様より涙ながらに施設から出たいと連絡があり困った。
原因
この施設は24時間看護師常駐という事もあり、医療行為がある方や介護が必要な方の入居が多く、平均介護度が要介護3。対象者様のようなお元気な入居者様が少なく、話し好きな対象者様にとってはそのお相手も少なく外出制限も有り自由に外出が出来ない為、対象者様には適していない施設。
解決案
今回の対象者様には自立度の高い『サービス高齢者向け住宅』、または外出自由な平均介護度が要介護1.9ぐらいのお元気な方の多い『有料老人ホーム』が適しております。
このようにその方に適した施設というのはインターネットだけではわかりません。施設入居がゴールではなく、施設入居は新たな生活のスタートです。みんかい町田相談室ではそういったミスマッチを防ぐために対面式の面談に重点を置き、ご本人様の身体状況(ADL)やご家族様のご希望等をお聞きし、ご本人様はもちろんのこと、ご家族のみなさまが入居後の日常生活を平穏におくれるよう、その方にマッチした老人ホームを一緒にお探しします。
みんかい町田