みんかい町田相談室にいらっしゃる多くの方から耳にするのが「老人ホームの種類が多くてわかりづらい」という声です。確かに、老人ホームと一言でいってもサービス内容や制度により種類が結構あります。そこで今回は、老人ホームの種類とあなたにマッチした場所を選ぶ目安をご説明していきたいと思います。
老人ホームは大まかに3つ
- 民間(有料老人ホーム)
介護付有料老人ホーム/住宅型有料老人ホーム/サービス付き高齢者向け住宅 - 公的施設(介護保険三施設)
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)/介護老人保健施設/介護療養型医療施設 - その他
グループホーム/ケアハウス(軽費老人ホーム)/シニア向け分譲マンション
民間(有料老人ホーム)の特徴
介護付有料老人ホーム
元気な方から認知症、要介護5の寝たきりの方まで入居可能です。行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受け、24時間ホーム内に常駐の職員による介護サービスを受ける事が出来ます。ホームによって特徴があり、個別リハビリ対応、24時間看護師対応、医療行為の対応も相談可能です。また、食事に力を入れているホームも増えてきており、和食・洋食など食事を選べるところもあります。
住宅型有料老人ホーム
ホーム内の職員が介護・看護等を行うのではなく、外部からの訪問介護サービス等を利用し生活していく居住型のホームになります。
注)現在は様々なタイプの住宅型があります。
サービス付き高齢者向け住宅
2012年4月より開始された制度で、建物の規定以外に安否確認サービスと生活相談が必須のサービスです。ケアの専門家が少なくとも日中建物に常駐しています。健康の方から入居可能で、要介護者や認知症の方も相談可能です。
公的施設(介護保険三施設)の特徴
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
待機者が数百名、待機期間が年単位といった場合が多くみられます。月額利用料は税制処置があり、大部屋から個室まで低価格で利用できます。要介護3以上の方から申請できますが、要介護4や5の緊急性の高い方からの入居を優先される事が多い様です。
介護老人保健施設(老健)
利用期間が限定された施設です。病院等の退院後、自宅に戻るまで療養・リハビリを兼ねて一時的に利用します。利用目的は在宅復帰のため終身扱いはありません。
※入所期間は3~6ヵ月程度が目安
介護療養型医療施設
長期利用できる療養病院で、主に医療法人にて運営されています。比較的重度の要介護者が利用でき、医療処置やリハビリができます。法改正によりベッド数が大幅に削減される流れになっています。今後の受け皿として、介護医療院や医療外付け型といった治療と介護の必要がある方が入院する病院があります。
その他施設の特徴
グループホーム
約9、18、27名(小規模ユニット)の軽度かつある程度自活できる認知症の方が対象です。集団生活が営める方が利用可能で、難しくなった場合は退居の可能性があります。集団生活(家事やレク等)を通し認知症の進行を和らげることを目的し、住民票と同じ市区町村にある場所が利用可能となります。
ケアハウス(軽費老人ホーム)
身の回りの事が自身でできる自活した方が対象になります。前年度の収入に応じて毎月の利用料が個々に応じ18段階にわかれています。運営母体は半官半民が多く、部屋にはキッチンやお風呂付もあり、食事の相談もできます。
※介護の状態が軽度介護ではなく、日常生活(歩行や排泄)に介助・介護が必要になった場合は退去の可能性があります。
シニア向け分譲マンション
高齢者が利用しやすいバリアフリーの分譲マンションになります。自立や要援助の高齢者が対象で、民間事業者が運営をしており、食事の提供や緊急時の対応があります。フィットネスやコンシェルジュなどの様々な支援サービスが整っているのが特徴です。
このように各老人ホームにより特徴が様々です。その方に適した場所をインターネットだけで判断するのはさらにわかりづらいのではないでしょうか。入居がゴールではなく、入居は新たな生活のスタートです。みんかい町田相談室では老人ホームをあなたにわかりやすく理解してもらうために、対面式の面談に重点を置いております。そして、ご本人様の身体状況(ADL)やご家族様のご希望等をお聞きし、ご本人様はもちろんのこと、ご家族のみなさまが入居後の日常生活を平穏におくれるよう、その方にマッチした老人ホームを探し当てます。
みんかい町田